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新年度を迎えるにあたって (2021 年度)

ほ〜ぷ進学教室 田代 秀樹

「勉強を楽しもう!〜点と点を結んで新しい未来を創造する〜」

   勉強は楽しくするものだと思っています。目の前の興味あることを探究するのは、本当に楽しいことですよね。iPhone を世に生み出した、アップルの創業者 スティーブ・ジョブズは自分の興味ある勉強ばかりしていたそうですよ。

   彼は大学を半年で退学しました。必修科目に興味がなく、両親が苦労して貯めたお金を意味のない教育に使うことに罪悪感を抱いたからです。しかしながら、彼は退学後も大学に留まり、自分の興味ある講義をこっそり聴講し続けたんだそうです。その一つが「カリグラフィー」。文字を美しく見せる手法に心底魅せられました。将来を見据えた計画など何もありません。何の脈略もなく、 ただ自分の興味の赴くままに探究を続けたのだそうです。

  ところが10年後、何の脈絡もなかったはずの彼の知識たちがつながり始めます。彼は、マッキントッシュ(Mac)というコンピューターをデザインしているときに、カリグラフィーのことを思い出したのです。彼は全ての知識を Mac に注ぎ込みました。そして、ついに文字を綺麗に、読みやすく見せる活字フォ ントが内蔵された、世界初のコンピューターがこの世に生み出されたのです。 もし、彼がカリグラフィーの探究をしていなければ、パソコンには現在のような多種多様な美しいフォントは存在していなかったかもしれませんね。彼がカリグラフィーを探究したことが、コンピューターの進む道を変えたのです。

 彼は、後年こう述べています。

 

「将来を見据えて、点と点を結びつけることは不可能だ。後に振り返ってみたときだけ、点と点はつなぐことができるのだ。」 と。

 本当に、子どもたちには、興味のあることを楽しんで勉強してもらいたいものですね。とは言え、ジョブズのように興味あるものが簡単に見つかれば良いのですが、なかなかそうもいきませんよね。

 興味のあることが見つからないうちは、どのように勉強をしたらよいでしょう か。まずは、学校で習うことをとことん理解できるようにしてみてはどうでしょう。しっかり腑に落ちるまで、とことん深く考えてみることをお勧めします。

 例えば「数字」について。103と98の違いがどのくらいあるか、線分図で 説明することができるでしょうか?筆算に慣れた子どもたちは、計算の仕方は 知っていても、数字を量として捉えることが苦手です。98から100までの 差が2、100から103までの差が3、だから98から103までの差が5 であるとイメージできる子は、意外に少ないと思われます。

 算数が苦手で暗算もできなかった子がいました。小6の夏休みに、数字を量として捉えられるように、「くり上がりの足し算」「くり下がりの引き算」を勉強してもらいました。全ての問題を、筆算を使わずに線分図やドット棒を使って、量をイメージしながら解きました。「あ〜、数字って、そういう意味やったんや!」 量の感覚をつかめたとき、彼女は「勉強って面白いなあ!」と呟きました。その後2ヶ月も経たず、彼女は「割合」「速さ」を、公式を全く使わず理解することができました。3ヶ月後には中学受験の応用問題ですら楽しんで解けるようになりました。将来は科学者になりたいそうです!

 物事の本質をとことん理解すれば、それを応用して新しいことを理解できます。 次から次へと「点」と「点」がつながり、あたらしい世界が見えてくるのですね。学校で習ったことでもとことん探究すると、自分の未来は変えられるのです!

 さて、次に、一般常識を徹底的に覚えることもお勧めです。子どもたちは、知 っているようで知らないことが多いものなんですよ。どれくらい知らないか、 ここ最近飛び出した、子どもたちの名(迷)言の一部をご紹介しますね。

・「バッタは両生類です!」(中3女子)

  〜川原の草むらで見かけるので、カエルの仲間と思ったのかな?〜

・「生き物は泥の中にいるの。人は生き物じゃないわ。人類よ!」(小4女子)

  〜我々は生きていなかったのですね・・・・〜

・「『犬』は動詞」(小6男子)

  〜イヌっていう動きは、どんな動き?・・・〜

・「うすい食塩水と濃い食塩水を混ぜると、もっと濃い食塩水ができるよ。」(中 1男子)

  〜世の中のものは、どんどん濃くなってしまうね・・・・〜

いかがでしょうか?一流のお笑い芸人でも思いつかないような面白いネタのようになっています。涙を流して笑ってしまうこともありますが、子どもたち はいたって真剣に答えているんです。

 このような認識の上に、更なる知識の説明をしても、正しく理解することはできないでしょう。認知の問題も含め、これらの常識的な感覚を整えていかないと、新たな知識を理解し獲得するのは難しいと思われます。

 中3の冬休み、受験直前なのに都道府県を全く覚えていなかった男の子には、 一週間集中して都道府県の名前と位置、特徴を覚えてもらいました。もちろん 社会科を勉強する上で必要だったからです。ところが、勉強以外でもある変化が起きたのです。「先生! 昨日ニュースを見ていたら、どこで事件が起こったのかがイメージできた! 今までよりニュースが身近でわかりやすくなったよ!」 と、驚いて報告してくれました。都道府県に興味があったとはいえないのですが、覚えたことで、予期せず「点」と「点」がつながり、あたらしい世界を見ることができるようになったのです。覚えることは辛いことが多いかもしれませんが、最低限必要な知識を覚えることはかくも有効なので、頑張ることをお勧めします!

 勉強は、基本的に、自分の興味に忠実に、楽しくするものであると思っています。ただ、今すぐ興味あるものが見つからない場合、物事の本質をとことん理 解したり、一般常識的な知識を覚えてみることも必要なのではないかとも思います。

 本年度もほ〜ぷ進学教室では、勉強を楽しいと思えるよう、一人一人のペースに合わせてサポートしていきたいと思います。本年度もどうぞよろしくお願いいたします。

ほ〜ぷ進学教室 学習の心構え 5か条

 一、 ワクワク! 楽しむこと

 二、 キッチリ! しっかり理解すること

 三、 パッと!! 瞬間的にひらめくこと

 四、 グゥ〜と! 深く考えること

 五、 トコトン! 最後までやり抜くこと

ほ〜ぷ進学教室 3つの理念

 1、 生徒の皆さんの自己評価が高まるよう、一人一人を尊重します。

 2、 生徒の皆さんが自分の力で問題解決できるような「賢さ」を育てます。

 3、 生徒の皆さんがいつも安心できるよう、皆さんの拠り所となります。

お問い合わせ

   ほ〜ぷ進学教室

 

〒600-8439

京都市下京区室町通五条上る坂東屋町 266

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